Tシャツに刺繍する図案を決める
オリジナルTシャツを作るにはまずアイデアが必要です。最初からこれを刺繍しよう!と決めてる人は良いのですが、悩まれている方はどこでどうやって図案を見つけてくればいいのでしょうか?図案の探し方にはいくつかコツがあります。
一般的な刺繍図案の探し方
- インターネットでイラストのイメージを探す
- 切手やマッチ箱のイラストを参考にする
- 写真を持ってくる
- 刺繍屋さんの商品から探す
- Tシャツ屋さんにあるサンプルから探す
- 手書きやタブレットでイラストを描く
- 刺繍の本で図案を探す
- 雑誌の切り抜きを手に入れる
他にもありますが、刺繍したい図案のイメージは具体的であればあるほど良いです。
刺繍したいイメージは形や大きさ、色など具体的であればあるほど良いです
刺繍屋さんに形や大きさ、色などが伝えられるように具体的なサンプルを見つけてきましょう。刺繍ではできるだけ原寸大の大きさに近いイメージが必要です。
ただしミッキーマウスやドラえもんなどキャラクターには著作権があります。刺繍屋さんには頼めまないのでご注意下さい。
インターネットでイラストのイメージを探す
このような方法でTシャツに刺繍する図案を見つけてきましょう。今回はGoogleで「イギリス 衛兵 旗 イラスト」と画像を検索してみました。近いイメージがあれば画像を保存したり、プリントして持ってくるのも良いでしょう。
写真を持ってくる
写真をそのまま持ち込むこともできます。ただしあまり細かいものは刺繍できません。写真を図案にするのは難しいので、けっこうお金もかかります。イラストの方が良いでしょう。
こちらの写真は「無料の写真: 兵士, ロンドン, 警察, ガード, 制服, 赤, イギリス – Pixabayの無料画像 – 676787 」です。Pixabayの無料画像より引用しました。
参考サイト:無料の写真: 兵士, ロンドン, 警察, ガード, 制服, 赤, イギリス – Pixabayの無料画像 – 676787 https://pixabay.com/ja/
刺繍屋さんの商品から探す
刺繍屋さんでは様々な刺繍商品を用意しています。そのうちの一部はTシャツやバッグなどにも刺繍できます。mimi刺繍で刺繍できる商品はこちら。一から図案を作るよりもお安くなります。
Tシャツ屋さんにあるサンプルから探す
刺繍入りTシャツを販売している刺繍屋さんやTシャツ屋さんには色々な刺繍のデザインが揃っています。基本的にはその店舗で購入した商品に刺繍してもらいます。こちらは無印良品の刺繍工房で入れられる刺繍図案の例です。mimi刺繍でも揃えています。
参考サイト:刺繍工房 | 無印良品 https://www.muji.net/shop/service/embroidery.html
手書きやタブレットでイラストを描く
手書きでイラストを描くのも良い方法です。写真はミミ子を描いたもの。紙にお絵かきした物もスキャンすれば取り込めますし、原寸大で刺繍できます。データ化されていればなお良しです。
刺繍するTシャツを選ぶ
次に刺繍するTシャツやポロシャツを選びましょう。生地の色や柄、大きさやデザインなどTシャツもいろいろありますが、刺繍入りTシャツを作る上で重要なのはそのTシャツをどこで手に入れてくるかです。
刺繍するTシャツの選び方
- Tシャツ屋さんの商品の中から選ぶ
- Tシャツを刺繍屋さんに持ち込む
刺繍入りTシャツを作る上でTシャツの選び方は2つだけです。「買う」か「持ち込む」かです。
刺繍するTシャツ屋さんで新たに買うか、刺繍屋さんに持ち込むかの2択です
刺繍入りTシャツを作るには、「Tシャツ屋さんでTシャツを購入して、そのTシャツに刺繍を入れてもらう」か、買ったかもらったりした「いまある手持ちのTシャツを刺繍屋さんに持ち込んで、刺繍を入れてもらう」しかありません。これはプリントTシャツでも同じです。
Tシャツを刺繍屋さんに持ち込む
Tシャツ屋さんに欲しいTシャツがない、気に入った図案が無い、いまある手持ちのTシャツをカスタマイズしたい、そんなこだわりがあるなら刺繍屋さんに持ち込みましょう。
お持ち込みに対応してくれる刺繍屋さんはそれほど多くありません。刺繍代の他に持ち込み代もかかるのでトータルの料金も高くなります。
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Tシャツ屋さんの商品の中から選ぶ
Tシャツ屋さんや刺繍屋さんで販売しているTシャツの中から刺繍を入れるTシャツを選びます。販売しているTシャツに刺繍代の加工費が加わるだけなので、比較的お安く刺繍入りTシャツが作れます。
こちらはユニクロの新しいサービス『MY UNIQLO』で選べる「UNIQLO CUSTOMIZE」の商品リストです。カスタマイズする商品を選んで購入し、刺繍を入れてもらいます。
参考サイト:ユニクロ UNIQLO CUSTOMIZE|トップ -ユニクロカスタマイズ- http://www.uniqlo.com/customize/top.html
刺繍ができるTシャツはそのお店で販売している商品に限られます。また買った当日にしか刺繍が入れられない、入れられるのは文字だけなど制限があったりします。
刺繍屋さんに行く前の準備
「刺繍図案」と「Tシャツ」の目処が付いたら、刺繍屋さんかTシャツ屋さんに行ってみましょう。その前に準備する物は? 刺繍屋さんやTシャツ屋さんに用意してある図案やTシャツで作るのもありです。
今回は実際にmimi刺繍で完全オリジナルの刺繍入りTシャツを作ってみます。まずは問い合わせです。
お問い合わせのポイント
まずは問合せです。ここでなら作ってくれそうと言う刺繍屋さんを選びます。インターネット経由で依頼するなら、以下の点に注意して問い合わせしましょう。問合せのポイントは3つです。
- 選んだ『図案』を刺繍できるのか?
- 選んだ『Tシャツ』に刺繍できるのか?
- 『料金』はいくらぐらいで作れるのか?
選んだ『図案』を刺繍できるのか?
まずは選んだ『図案』を刺繍できるのかどうかです。決まった文字やデザインしか入れられないところの方が多いです。今回はmimi刺繍でおもちゃの兵隊さんを刺繍したいと思います。
手軽に刺繍入りTシャツを作るなら用意されているサンプルから選ぶのもおすすめです。どの刺繍屋さんでも文字やマークのサンプルがたくさん用意されていますよ。
選んだ『Tシャツ』に刺繍できるのか?
次に選んだ『Tシャツ』に刺繍できるのか? 今回はロングボーダーTシャツを用意しました。
問い合わせたところ、持ち込みOKだったので、一安心です。ただし持ち込み料(1,000円~2,000円)はかかると言われました。
ほとんどのTシャツ屋さんでは自分のお店で購入したTシャツにだけ刺繍できます。持ち込みできないお店の方が多いです。なので気軽に作るなら、お店にあるTシャツから選ぶのも手です。
『料金』はいくらぐらいで作れるのか?
刺繍の料金は『図案』の複雑さや、刺繍する『Tシャツ』の材質でも変わってきます。例としてこちらの「のぞくパンダ刺繍Tシャツ[メンズ]」で3,900円+税です。新たに刺繍してもらうので、持ち込みは売っているTシャツよりも割高になるようです。
持ち込みの場合、刺繍代+持ち込み代で、3,000円~5,000円は見ておいた方が良いでしょう。持ち込み代は『Tシャツ』代の5割~7割ぐらいです。購入する方が割安だったりします。
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刺繍入りTシャツを作ってみる
お問い合わせで疑問が解けたら、いよいよ依頼です。実際に刺繍屋さんにTシャツを持ち込んでオーダーしてみます。持ち込みの場合、直接、Tシャツを刺繍屋さんに持って行かないと刺繍してもらえません。
インターネットで刺繍入りTシャツを作るなら、持ち込みはできません。お店の商品を選んで刺繍してもらいます。この場合、無印良品やユニクロなどでもオーダーできます。
来店してオーダーする時のポイント
せっかく来店したのですから、きちんと要望を伝えて良い仕上がりにしたいですね。良い刺繍入りTシャツを作るためのオーダーのポイントはこれです。
- 場所
- 色
- 大きさ
『図案』と『Tシャツ』を持って行く
完全オリジナルの刺繍入りTシャツを作りたいなら、図案はできるだけ原寸大の大きさのものを用意して下さい。場所や色、形も決めてあると良いでしょう。
『仕上がり日数』はどれぐらいで、いつごろできるのか?
お店の混雑状況やオーダー内容(数量、加工種別)によりますが、だいたい1週間~2週間かかると見て下さい。例としてユニクロのサービスでは「ご注文後、約10日でのお届けとなります。」となっています。これぐらいが標準的です。
刺繍入りTシャツが完成しました!
初めて依頼した刺繍入りTシャツが完成しました! ボーダーのTシャツ2枚の内、1枚は胸元に。もう1枚はTシャツの裾に刺繍してもらいました。
旗を持った兵隊さんはおなじ図案を左右反転しただけなので、2枚分の刺繍図案を1枚分の料金で作ってもらえました。料金は1枚につき3,000円ほどでした。満足です。
刺繍屋さんでオリジナルTシャツを作るメリット
今回、刺繍屋さんで刺繍入りTシャツを作った時に感じたメリットです。
- 好きなデザインが刺繍できる
- 好きな場所に刺繍できる
- 好きなTシャツに刺繍できる
- 入れられる刺繍図案のサンプルが多い
- 刺繍のプロなので細かくアドバイスしてもらえる
好きなデザインが刺繍できる
一番のメリットは好きなデザインの刺繍入りTシャツが作れることです。刺繍屋さんなので、手描きのイラストでもロゴでも持ち込めば刺繍してもらえます。自由度が高くて、オーダーメイドという感じがあります。
好きな場所に刺繍できる
デザインの自由度が高いです。あまり制限が無くて襟元や胸元、袖口、ポケット、肩上など、好きな場所に刺繍できます。ただしポロシャツの襟など特殊な場所は駄目みたいです。
好きなTシャツに刺繍できる
持ち込みで刺繍できるから、自分が本当に気に入ったTシャツをカスタマイズできます。Tシャツ屋さんで販売している刺繍専用商品で満足できないなら、持ち込みが一番です。
入れられる刺繍図案のサンプルが多い
刺繍する図案のアイデアが無いときには、たくさんのサンプルから気に入ったデザインが選べます。一から作るよりも割安なのも嬉しいポイントです。
刺繍のプロなので細かくアドバイスしてもらえる
Tシャツの素材によっては生地が伸びたり、刺繍に向かなかったりします。刺繍代が高額になることもあるので、相談に乗ってもらってから判断できるのはありがたいです。
刺繍屋さんでオリジナルTシャツを作るデメリット
今回、刺繍屋さんで刺繍入りTシャツを作った時に感じたデメリットです。
- お金が結構かかる
- 手間がかかる
- 依頼から納期まで1週間以上かかる
- 持ち込みできないTシャツもある
お金が結構かかる
刺繍自体には満足なのですが、お金が思ったよりもかかるのが残念です。単純な刺繍だしTシャツも持ち込むので安くできるだろうと思いましたが、1枚につき3,000円ほどかかりました。
手間がかかる
オーダーするときに困惑したのは、細かい指示が必要なことです。色や形、大きさなど細かく決めなければいけないことがたくさんありました。ただし具体的に指定すればその分、バランス良く美しく仕上がりました。
依頼から納期まで1週間以上かかる
刺繍入りTシャツができあがるまでの納期も長かったです。持ち込んだその日のうちに持って帰れれば最高でしたが、ちゃちゃっとは刺繍してもらえませんでした。順番待ちで少なくとも1週間はかかりました。
持ち込みできないTシャツもある
同じTシャツでもナイロンやレーヨンなど生地によっては刺繍できないものがありました。刺繍すると突っ張っちゃって見栄えが悪くなると言われて納得しました。
刺繍屋さんで刺繍入りTシャツを作った感想まとめ
Tシャツ屋さんで販売しているTシャツに刺繍するのだと、どうしてもお安い感じになります。フィット感や丈などが合ってないと着られている感じになって、似合いません。自分だけのオリジナルアイテム感がなく、なんとなく文化祭や体育祭、イベントのユニフォームを作る域を出ませんでした。
本当に気に入った刺繍入りTシャツが作れる
刺繍屋さんでオーダーメイドで作ると、自分の気に入った形や素材のTシャツを選べばいいので、そういう不満はありません。自分が気に入ったTシャツに刺繍できるので満足感は高かったです。
オーダーメイドの依頼が難しい。お金も時間もかかった
刺繍のサイズや位置のバランスを決めるのが難しかったです。ふわふわしたイメージを具体的なTシャツに定着させるのが難しかったです。オリジナルTシャツを作るのにはお金もかかりましたが、悩んだり相談したり手間と時間もかかりました。
ただ刺繍屋さんに相談しながら丁寧に作ったので、初めてにしてはうまくいった感じがします。